◆ ペイン・スチュワート（Payne Stewart）：（1957.1.30〜1999.10.25）
米：ミズーリ−州スプリングフィールド出身
メジャー通算３勝
PGAツアー通算１１勝
管理人の記憶に最も残るプレーヤーであるペイン・スチュワートは、彼がまさに円熟期の真っ只中にあった４２歳の時に試合会場へ向かう途中の飛行機事故でこの世を去った。
彼はいつもオールド・ファッションを思わせるハンチング帽にニッカポッカ・スタイルの服装でプレーする数少ないトップ・プレーヤーとしても有名でした。
また愛国心の強い彼のウェアには、どこかしらに必ず星条旗が付いていた記憶があります。
1979年にプロとなったペインは２年間のアジアン・ツアー出場などを経て、1982年からPGAツアーに参戦、同年の「クワッド・シティ・クラシック」でツアー初勝利をあげた。メジャー初制覇はその７年後の1989年の「全米プロゴルフ選手権」、メジャー２勝目は1991年の全米オープンである。その後メジャートーナメントの勝利には縁のなかった彼が、円熟味を増した1999年、４２歳の時に全米オープンで待望のメジャー３勝目を挙げる。この大会、１打差の２位がフィル・ミケルソン、さらに１打差の３位タイに入ったのがタイガー・ウッズとビジェイ・シンという、史上類を見ないようなビッグ・ネームによる大接戦を制しての勝利という劇的なものでした。（この大会についてはそれ以外にも秘話があるようです。詳しくは「ゴルフ冒険島」さんのこちらのページをご覧下さい。）そして９月に1993年以来となる「ライダーカップ」に米国代表として出場をした彼は、その年賞金ランキング５位の位置におり、PGAツアー賞金ランキング上位30名のみが出場できる最終戦の「PGAツアー選手権」の出場権を手にしてしまっていたのです。
1999年10月25日、ペインは「PGAツアー選手権」の会場のあるテキサス州ダラスに向かって飛行機でフロリダ州オーランドを後にしました。空路、彼の乗った飛行機は墜落し、ペインは帰らぬ人となりました。
彼が出場するはずであった「PGAツアー選手権」は２日目が中断され、出場選手の多くが彼の追悼式に参列したと言われています。結果、試合は３日目・４日目を各27ホールづつ消化する競技日程に変更され、タイガー・ウッズの優勝で幕を閉じました。
ペイン・スチュワートが世界ゴルフ殿堂入りを果たしたのは彼の死後２年が経過した2001年のことでした。
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